
ALS患者のためのAAC
(拡大代替コミュニケーション)
ALSにおけるAACのステージとリソース
https://www.assistivecommunication.com/report研究がコミュニケーションスキルと生活全般の質を劇的に改善できることを示しているにもかかわらず、ALSの人々と仕事をする多くの専門家は、AACの利点を認識していない。Tobii Dynavox®は、ALSを持つ人々にAAC(拡大代替コミュニケーション)に関心のある専門家のサポートをいたします。各AAC導入の道のりを簡単に見てみましょう。関連するリソースを参考にしながら、順を追って説明していきます。
評価
初期の評価では、ユーザーがどのようにコミュニケーションをとっているか、また、どんなサポートが必要かを詳しく調べます。この評価は、AAC(拡大代替コミュニケーション)が必要かどうかを判断するための大切な情報 になります。ALSの方がAACを導入する際にスムーズに進められるよう、以下の 無料リソースを用意しました。
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「AAC(拡大代替コミュニケーション)は、手が使える人にしか意味がない」と聞いたことが あるかもしれません。でも実際には、目の動き(視線入力)だけでデバイスを操作することも できます。また、「声が少し出せれば、それで十分だ」と思われることもありますが、声を出 すことができない多くの人にとっては、そうではありません。話せないことで困る場面はたく さんあります。そうした困りごとをサポートするための技術が、今はあります。ALSの方に向け たAACについて、よくある誤解を説明したポスターを作成しました。このポスターは印刷して 使うことができ、正しい情報や根拠にもとづいて、まわりの人の理解を深めるのに役立ちます。 無料の資料としてダウンロードできますので、ぜひご活用ください。
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この質問票は、ALSの方々にAAC(拡大代替コミュニケーション)をいつ導入するかを評価するために、臨床医が活用できるようにデザインされています。これは、話すことやテクノロジーへのアクセスに困難を感じ始めた時点で、ユーザーに尋ねるべき一連の質問で構成されています。
推奨事項
この段階では、クライアントのAAC(拡大代替コミュニケーション)の必要性を文書化し、ニーズと目標に合致する適切なソリューションを決定します。これは、AACソリューションの処方箋を作成するためのベースとして使用される場合があります。ここでは、ALSのユーザーにAACソリューションを推奨するのに役立つリソースと情報を紹介します。
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AAC デバイスが不便または使用できない場合の印刷可能なコミュニケーションボード。
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Tobii Dynavox は、ALSの方々を支援する目的で開発されたTD I-SeriesとTD PilotとTD Talkなどのソフトウェアを提供しています。
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AAC(拡大代替コミュニケーション)を使うことで、ALSのような進行性疾患を持つ人々は、話す能力を失った場合に備えて、後でコミュニケーションデバイスで使用できるように自分の声を保存することができます。これは、録音されたメッセージバンク、カスタム合成音声、またはその両方を組み合わせて行うことができます。これらのソリューションは、その人が自分らしい声を保ち続けることを可能にし、自分のアイデンティティの重要な部分を維持する助けとなります。それぞれ「メッセージバンキング」と「ボイスバンキング」として知られるこの2つのプロセスは、必要になった際に備えて、診断の初期段階で始めるべきです。もしボイスバンキングが不可能な場合でも、既存の合成音声をカスタマイズしてAACユーザーに合った声にする方法があります。
公費
クライアントにAAC(拡大代替コミュニケーション)機器を使う ことをおすすめしたら、その費用をサポートするために、公的な 支援制度の利用を検討しましょう。そのためには、市区町村の福 祉課との連絡、および申請手続きのサポートが必要になる場合が あります。また、必要に応じてデモ機を用意することもあります。くわしくは、以下の情報を参考にしてください。
設定
当社のソリューション、コミュニケーションデバイスの使用方法に関する動画、ユーザーマニュアルなどをダウンロードして参照ください。(現時点では英語のみ)。
サポート
最後のステップでは、AAC(拡大代替コミュニケーション)を使う方のニーズの 変化に合わせて、デバイスを調整したり工夫したりすることが大切です。そうす ることで、その人が安心して長く使い続けられるようになります。詳しくは、以下の資料をご覧ください。